ロックマンエグゼ4 レッドサン 感想

・ストーリー

前作「3」と非常によく似たストーリー。ただ、前作ではネットバトル大会要素は前半で終了し、その後はWWWの陰謀に巻き込まれていく、という流れだったが、本作ではダークチップシンジケート「ネビュラ」との戦いが同時並行で進んでいくようになっている。

個人的には、ストーリーがゲームを通してトーナメントに支配されてしまい、かつそのトーナメントの内容も基本的には同じ(各対戦相手3人について、イベントをこなす⇒戦闘という流れ)で、前作以上にワンパターン化が進んでいるように思った。

・バトルシステム

ナビカスタマイザーをエグゼ3から引き継ぎ、どのスタイルになるか運要素があったスタイルチェンジシステムからある程度自分の都合で発動できる「ソウルユニゾン」というシステムが変更され、3からバトルシステム自体は明らかに洗練されていると感じる。

カウンターをとった時に「フルシンクロ」になり、次のチップの攻撃力が2倍になるという仕様が登場した。

バランス面も基本的には及第点。チップが弱いとよく言われるが、フルシンクロ及びソウルユニゾンによってチップの性能を強化できる前提では充分だと思う。

・マップ

電脳世界のマップの品質は明らかに3より低下した。3ではマップ上に現実世界にもあるようなオブジェクトがあったり、ナビが集まるスクエアがあったりして、電脳「世界」という感じだったが、4ではそれらが廃止されてFC時代のRPGのダンジョンみたいな印象を持った。無駄な行き止まりがたくさんあったり、毎回通る場所で無駄な遠回りをさせたりとなぜこのような設計にしたのか意味が汲み取れない箇所もあった。エグゼは3, 5, 6をプレイしているのだが、4はそれらと比べても明らかにマップの色合い?みたいものがぼやけた感じになっていて、プレイする際の爽快感が薄れた。

・総評

バトルは明らかに進化している。ただ、マップの作り込みが足りず、かつストーリーもワンパターンすぎるので、やはり総合評価では「3」に軍配があがると思う。