4/14 晴れる屋川崎店 休日モダン 2-1【サンダージャンクションの無法者環境 ジャンド独創力 3-2】

使用デッキ:ジャンド独創力
4/13のModern Showcase Challengeで15位に入っていたリストをコピーした。
以前のリストと比べての変更点は、メインで『思考囲い』4枚だった枠が『思考囲い』1枚と、『コジレックの審問』3枚になり、サイドボードで『セラの使者』の枠が『テラストドン』に代わり、『溶鉄の崩壊』『軍団の最期』2枚目の『鉱山の月』だった枠が、『全てを護るもの、母聖樹』『羅利骨灰』、及び3枚目の『掘り返し』に変わっている。

1回戦:アゾリウスウルザソプター 先攻 ◯◯
1ゲーム目は先攻で2ターン目に土地1で詰まったものの、先攻3ターン目の『レンと6番』で『巧妙な鍛冶』を処理できたのが大きく、『コジレックの審問』を打って前方確認し、『不屈の独創力』を連打して勝ち。
2ゲーム目は1ターン目の『コジレックの審問』で『金属の叱責』を落して、対戦相手の『石鍛冶の神秘家』経由で出てきた『カルドラの完成体』は『毒を選べ』、『最高工匠卿、ウルザ』は『致命的な一押し』で処理し、X=1で『不屈の独創力』をキャスト。その返しに『一つの指輪』を出されて危なくなったものの、2枚目の『不屈の独創力』に対する『金属の叱責』に『夏の帳』が刺さり、『苦々しい再会』で速攻をつけてちょうどリーサルで勝ち。この試合では、2ゲーム目で『残虐の執政官』の効果を含めたリーサル計算ができたのが良かった。『一つの指輪』を出されている状況では『残虐の執政官』で殴っている状況でも、素早くライフを詰めないと逆転されてしまう可能性が高いので、対戦相手のライフを意識したプレイをするようにしたい。
<サイドボード>
+3 夏の帳
+3 毒を選べ
+1 羅利骨灰
-1 残虐の執政官
-4 頑強
-2 苦々しい再会
<対戦相手のサイドボード>
『狼狽の嵐』、『エレヒの石』、『ヴェクの聖別者』、『孤独』

2回戦:黒単スキャム 先攻 ×◯◯
1ゲーム目は『コジレックの審問』『レンと6番』土地5というハンドをキープ。『コジレックの審問』で『湿地の干潟』『鍾乳石の追跡者』『致命的な一押し』『大群への給餌』『悲嘆』『ドロスの魔神』『ダウスィーの虚空歩き』というハンドから、『鍾乳石の追跡者』を落とす。その後のドローで、2枚の『頑強』を引いた他は全て土地を引いてしまい、対戦相手が2ターン土地1枚で詰まったが負け。
2ゲーム目は相手の脅威を『稲妻』で捌きながら『不屈の独創力』をX=1で打って勝ち。このマッチでは最後、『不屈の独創力』を打った場面でミスがあって、対戦相手の場に『ダウスィーの虚空歩き』と1/1の『鍾乳石の追跡者』がいたため、『不屈の独創力』をX=1で打っても『ダウスィーの虚空歩き』を生けにえにささげさせることが出来ない状態だった。『不屈の独創力』を打つときは、状況が許すのであれば『ダウスィーの虚空歩き』を場に残さないように、大きなXで打たなければいけなかった。今回の場合では『鏡割りの寓話』から出た『ゴブリン・シャーマントークン』で殴っている状況で、ライフにも余裕があり、あと1ターン待てばかなり大きなXで『不屈の独創力』を打つことが出来た。実戦でのプレイをしてしまったことで、対戦相手に『残虐の執政官』を処理できる手段を引かれた時に、『ダウスィーの虚空歩き』からキャストされてしまい、逆転される可能性を作ってしまった。
3ゲーム目は『コジレックの審問』『致命的な一押し』土地5というハンドをマリガン。1回目のマリガンで土地が無く、『レンと6番』×2『頑強』『夏の帳』土地3(フェッチランド含む)というハンドで、『頑強』と土地1枚を戻す。対戦相手にゲーム前に『虚空の力線』を貼られて負けを覚悟するも、後攻2ターン目のドローで『母聖樹』をトップデッキしたのが大きく、『レンと6番』から土地回収ができて『稲妻』『稲妻』『不屈の独創力』とトップデッキし続けて勝ち。
3ゲーム目のマリガン判断について、最初のハンドをマリガンしない選択肢もあったように感じている。対戦相手は『思考囲い』『悲嘆』などたくさん手札破壊が入っているデッキのため、最終的には『不屈の独創力』はトップデッキしてくるしかなく、そのためにスムーズに土地がつながり、序盤の妨害ができるハンドはキープしても良かったかもしれない。
<サイドボード>
+3 夏の帳
-3 頑強
※『ウルザの物語』『拷問台』が入っていないタイプ。
<対戦相手のサイドボード>
『虚空の力戦』

3回戦:ジャンドタイタンヴァラクート 先攻 ◯××
1ゲーム目は、4マナ目に到達したが対戦相手に除去を構えられており、『不屈の独創力』をX=2以上でプレイするプランだったが、後述するミスによって『ドワーフトークン』が細かく処理されてしまい、打たないと負ける場面でX=1で打った『不屈の独創力』が通ったが、返しに『原始のタイタン』を出される。この試合では対戦相手に最終盤でミス(土地を置く順番のミス)があったため勝利で、本来ならば負けていた試合だった。
反省点としては小さなアドバンテージを得ることに拘ってゲームの全体的なプランニングを間違えたこと。基本的には『不屈の独創力』をX=2以上で打てるようにしておいて、対戦相手が『原始のタイタン』をタップアウトで出せないよう縛りつつ、『鏡割りの寓話』などを絡めて細かく妨害していくことが必要だったが、『レンと6番』の土地回収効果を使いたいがあまり『ドワーフの鉱山』を自分のメインフェイズに持ってきてしまい対戦相手の『レンと6番』の-1で処理されて『不屈の独創力』をX=2で打てないようになってしまったりして、ゲームの焦点を間違えたプレイをしてしまった。もちろん『レンと6番』でアドバンテージを得ることが重要な場面もあるが、手札にたくさん土地があったり『ドワーフトークン』をインスタントタイミングで出せるようにしておくことが重要な場合は、「+1」でのアドバンテージに拘らずプレイするべきだった。
2ゲーム目は『コジレックの審問』『致命的な一押し』土地5というハンドをキープし、『不屈の独創力』を『集団的蛮行』で落とされてしまって何もできず負け。『致命的な一押し』は『イリーシア木立のドライアド』や1ゲーム目で見えた『鏡割りの寓話』のトークンを処理するために入れたのだが、多くの場合そこまで有効なカードでは無いため、マリガンしても良かったように思う。
3ゲーム目は『苦々しい勝利』『コジレックの審問』『掘り返し』土地4というハンドをキープ。最終的には『コジレックの審問』で『万物の姿、オルヴァール』が見え、最終的に『不屈の独創力』を引かずに負けたが、引いたとしても『オルヴァール』を乗り越えられず負けてしまった。
2ゲーム目、3ゲーム目を通しての反省として、弱めのハンドをしっかりとマリガンしなかったことが挙げられる。今回キープしたハンドは、2マッチ目のようなこちらがコントロール側に立つマッチアップではキープしても良いが、「アミュレットタイタン」等を含む土地コンボ相手には長期戦では分が悪いため、アグレッシブに動かなくてはならず、そのために『鏡割りの寓話』か『頑強』を含めたリアニメイトができるハンドをマリガンしてでも探しに行くことが必要だった。
<サイドボード>
+1 高山の月
+1 羅利骨灰
+3 掘り返し
-4 稲妻
-1 レンと6番
<対戦相手のサイドボード>
『万物の姿、オルヴァール』、『仕組まれた爆薬』

まず、今回のデッキの変更点について。メインデッキについては、確かにライフが減りやすいデッキであり、『思考囲い』を複数回撃つとすぐにライフが10点を下回ってしまうこともよくあるので、『コジレックの審問』にしたいというのはよく分かる。ただ、相性が良くない「アミュレットタイタン」や「緑単トロン」といった土地コンボ系のデッキに対して、『原始のタイタン』や『一つの指輪』を落とせるかどうかは大きな差であると思う。また対戦相手のサイドボードに『万物の姿、オルヴァール』や『ファイレクシアの変形者』といった専用対策カードがある場合、『コジレックの審問』ではそれらを落とせないのも良くない。ラクドススキャム」等のアグロデッキ相手に、どちらかといえば相手を減速させるために手札破壊を打つ場合であれば「思考囲い」ではなく「コジレックの審問」の方が良いが、環境にもよるが相性が悪いデッキに対する最高のカードをわざわざダウングレードしてまでもアグロデッキ相手の勝率を上げる必要はないと感じた。
サイドボードについて、基本的に『引き裂かれし永劫、エムラクール』を除いて、『不屈の独創力』から出す別のクリーチャーを用意する必要はないと思う。理由は2つあって、1つめは、多くの場合『残虐の執政官』の方が他のクリーチャーを出すよりも良い場合が多いこと。2つめは、『残虐の執政官』以外のクリーチャーを入れると『不屈の独創力』を打った結果どのクリーチャーがめくれるのか予想がつかなくなってしまうことである。2つめは『残虐の執政官』全てサイドアウトすればめくれるクリーチャーは1種類になるものの、『残虐の執政官』の素キャストの可能性があることがこのデッキの長期戦における強さを担保していることや、多くの場合盤面を捲っていくためには『残虐の執政官』が必要になることが多いので、そのようなサイドボーディングを行うと却ってサイドボード後にデッキを弱くしてしまうように感じている。『引き裂かれし永劫、エムラクール』については、対戦相手が『屍呆症』といったカードをサイドインしてきた場合や、「ライブラリーアウト」を相手にしている時等、サイドボードにあるかないかで大きな差があり、1枚のサイドボードによるマッチに及ぼす効果の大きさという意味で入れて置いた方が全体的な勝率は上がるのではないかと感じている。
他のサイドボードカードについて、『掘り返し』の3枚目を入れるかどうかは、どれくらい「エスパー御霊の復讐」を意識するかによって変わってくるかと思う。墓地対策の枠に『塵へのしがみつき』を入れているレシピもあり、ほぼ役割が一緒だが、疑似的に「サイクリング」ができる分、墓地対策を3枚以上入れるのであれば複数枚引いた時のことを考えて『掘り起こし』と『塵へのしがみつき』を散らした方が良いのではないかと考えているため、テストしてみたい。

それでは。