EDH タフネスのライン

こんにちは。今日は、EDHで採用すべきクリーチャー全体除去呪文について考えてみます。全体除去呪文をそもそも採用すべきかというのは、メタゲームによるので一概には言えない部分がありますが、
・緑を含むデッキではマナエルフなどクリーチャーによるマナ加速が採用されるのが一般的
・複数人に被害を与えられるため、効果が大きい
という点から、デッキに入れて損はないはずです。特に2つめの点が重要で、ゲームに及ぼす影響が大きいため、サーチカードを使ってでも引きたい場面が数ゲームに一度はあり、「デッキに存在していること」そのものの意味が大きいと考えています。
実は、どのような全体除去を採用すべきかという疑問に対する答えはもう既に出ています。黒がらみなら毒の濁流、青がらみならサイクロンの裂け目です。これらはリセットでありながら自分に影響を及ぼさないよう調整できるに関わらず、効果範囲が広いこと、軽く運用できるという点でずば抜けています。
今回話題にしたいのは、「青赤xのデッキで、黒を含まない場合に、サイクロンの裂け目以外に採用できる全体除去」ですね。イゼットかティムールかジェスカイになりますが、ティムールは緑が入っていて全体除去を採用し辛いと思うので、イゼットかジェスカイに話を絞ります。
さて、どのようなカードが考えられるでしょうか。この色はすでにサイクロンの裂け目がありますので、全体除去を採用する2つ目の目的は既にクリアしています。なので、2枚目を採用するとしたら、その目的は、
①マナクリーチャーをしばきたい
②ついでに相手のジェネラルもしばけたらラッキー
となります。特に、イゼット・ジェスカイのジェネラルはデモコン+タッサの神託者or食物連鎖両方とも使えないので、純粋なコンボの速度という意味ではやや遅いです。そのため、緑単の3〜4ターンキルを仕掛けてくる相手に対抗するために、マナクリをしばける全体除去は欲しいところです。
3ターンキルに対抗するなら2マナのカードでなくてはならないので、必然的に紅蓮地獄になります。ただ、ここからが今回の話題で、タフネス2以下というのは範囲として充分かというのが、今回考えたいところです。
マナクリはだいたいタフネス2のラインに入っています(森の女人像、根の壁など例外はあります)。加えてタフネス2のラインには溜め込み屋のアウフという、イゼット系のジェネラルならだいたい天敵になりうるカードがいます。しかし、タフネス2のラインでは倒せない相手に、
・野生の心、セルヴァラ
・ドラニスの判事
トリトンの英雄、トラシオス
という、遭遇頻度が高くしかも致命的に危険なクリーチャーがいます。なので、タフネス2では安心できないというのが、私の見解です。
そもそも、3ターンキルを防ぎたいなら単体除去でジェネラルを除去するので充分です。以上から、
・タフネス3以上を除去できる
・できるだけ軽い(ただし、上の条件を満たすのは3マナ以上のカードのみ)
ことが条件になると思います。
さて、次にタフネス3と4を比べてみましょう。タフネス4以上で危険なのは、
結界師ズアー
・反体制魔導士、ケス
・最高工匠卿、ウルザ
ですね。個人的にウルザはややアーティファクト妨害が効きやすく、危険ではあるがそこそこ放置できるクリーチャーだと考えていますが、ズアーを一回殴らせたらヤバいし、ケスはターンを回すとドローやサーチを使いまわされてカウンターを構えられる可能性が高いので、すぐに除去したいクリーチャーではあります。
ただ、タフネス4以上を除去できる全体除去は最低でも4マナであり、ここまでいくと重すぎるのではないかと考えられます。また、これらをジェネラルとするデッキはクリーチャーをたくさん並べるデッキにはなりにくいです。なので、上記のクリーチャーをなんとかしたいなら単体除去が妥当でしょう。
なので、私の結論としては、
「3マナ3点全体除去を積む」
が一番バランスが取れていると思います。
それでは。