エヴァンゲリオン考察 【自分用メモ】 インパクト

インパクトとは?

魂の通常の循環のあり方を大きく変更する行為

・ファーストインパク

リリス・アダムの到着。地球に異星人由来の魂と、魂循環装置を埋め込む。

セカンドインパクト

アダムの肉体を胎児までの還元と、ガフの部屋の破壊。アダム側の魂の循環を止める。

サードインパクト

アンチA・Tフィールドを展開し、全ての魂をリリス or エヴァ初号機に集める。魂の循環を止め、永遠にリリス/エヴァ初号機の中で存在し続ける。

 

魂の循環は、キリスト教的な価値観からすれば煉獄と同じ。サードインパクトは、他に理由があるわけではなく、循環を止めること自体が目的。

 

○アンチA・Tフィールドの展開には何が必要なのか?

おそらく、リリス・アダムは、自らの意思でアンチA・Tフィールドを発動することができる。魂に肉体を与えているのはリリス・アダムであり、その逆もできる。

エヴァンゲリオンによるアンチA・Tフィールドの展開。エヴァンゲリオンリリス・アダムの不完全なコピーであり、パイロットがいなければ動かない。旧劇場版から考えると、

膨大なエネルギーが必要=S2機関が必要

というだけでなく、S2機関を持ったエヴァンゲリオンを複数体用意しなければ、とてもではないがアンチA・Tフィールドの展開はできない。

加えて、ロンギヌスの槍が必要。ロンギヌスの槍はアンチA・Tフィールドが具象化した存在。おそらく、触媒のような役割を果たすのではないか?

 

○ゲンドウとゼーレの計画はどこが違うのか

ゲンドウ=(ユイに会うため)初号機に魂を集めたい。ゼーレ=リリスかアダムに魂を集めたい。ということだと思う。

分かることは、ゲンドウは綾波レイ=リリスの魂を確保していたので、ロンギヌスの槍が無くてもアンチA・Tフィールドの展開ができる算段が出来ていた。加えて、ゲンドウはレイを信頼しきっていたので、命じれば魂をリリス自体にではなく初号機に集めさせることができると思っていた。

一方ゼーレは綾波レイについて明確に把握できていなかったので、ロンギヌスの槍を放擲したゲンドウの行動が理解できなかったはず。恐らくゼーレは、ゲンドウが直前になって補完=アンチA・Tフィールドの展開を諦めたように見えたのではないか?

ゲンドウは、自分にとって都合の良いように補完を進めたかったので、ロンギヌスの槍を廃棄し、ゼーレ側の計画を大きく遅らせることで、補完計画の主導権を得ようとした。ゲンドウが直前になって日和ったと見たゼーレも何とか量産型を作って間に合わせた、という展開だと思う。

旧劇の結果だけ見ると、当初の思惑と全く反対になっていた。ゼーレ側は、ゲンドウの当初からの思惑通りに、初号機に魂を集める方向にシフトした。一方ゲンドウは、レイに裏切られ、レイはシンジの意を汲み、初号機ではなくリリスに魂を集めさせることになってしまった。

○疑問点

ユイに会いたいのなら、ゲンドウ自身も、自らエヴァ初号機に取り込まれればよかったはず。なぜゲンドウは誰にも迷惑がかからずしかもすぐできる方法でなく、人類補完計画という面倒くさい計画を取ったのか?

⇒おそらくゲンドウは、エヴァ初号機=ユイが自らを拒絶するのが怖かった。だから、アンチA・Tフィールドを展開するという、半強制的に融合できる方法を選んだのではないか?